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2020年9月15日(火)

医療現場で使われる、使い捨てのあれこれ。

ディスポとは、ディスポーザブルの略。「使い捨て」を意味する言葉です。 おもに医療の分野で用いられることが多く、グローブ、エプロン、ワイプだけでなく、注射針など、医療現場では様々なディスポがあります。

今回のテーマは、ズバリ!ディスポ活用術。使い捨てってもったいないのでは?と思う人も多いかもしれませんが、 手間とコストから考えて、あんがい経済的になる場合も。安全性や利便性も踏まえて、総合的に考えてみることをおすすめします。



雑巾をバケツで洗って、また拭く。衛生的?

バケツにためた水で雑巾を洗い、また拭く。汚れたらバケツにつっこみ、また拭く。バケツの水はどんどん汚くなってしまいますよね。
バケツの水に菌やウイルスが含まれていた場合、菌やウイルスを他の範囲にも広めてしまう可能性があるので、注意が必要です。

ちなみに、最近の医療機関ではオフロケーション方式と呼ばれる清掃スタイルをとるケースが増えています。掃除するたびに新しい用具に交換して、汚れた用具はあとでまとめて洗うという方法です。
汚れた用具を洗浄する際に完全に汚れが落とせない可能性や、汚れた水が飛び散ったりして汚染拡大の可能性を回避するために、その場では洗わないというスタイル。

家庭ではいっそのこと、布を洗うスタイルをやめて、使い捨てのディスポ(ワイプ)に切り替えるのも手です。
たとえば…

シミュレーション1

嘔吐物や尿・便など、汚れがひどく、感染のリスクもある場合

汚れを落とすこと」と、「除菌」が必要。
洗浄と除菌ができる薬剤が含まれたワイプを使うのがオススメ。

シミュレーション2

ドアノブや携帯電話など、目に見える汚れはないが、頻繁にさわる部分

除菌能力の高いアルコールワイプを使う。


*厚労省では新型コロナ対策として70~95%のエタノール濃度を推奨。60%でも一定の効果があるとしています。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

シミュレーション3

床や壁や家財など薬剤やアルコールが使いにくい部分

ウェットティッシュを使う。

といった具合に、用途にわけて使用のルールを決めてあげると、効率的に清掃ができます。 ワイプ類は内容成分が違えども見た目が似ているので、間違って使用しないように注意が必要です。

たとえば、薬剤入りのワイプでダイニングテーブルを拭いたり、アルコール入りのワイプで赤ちゃんのお口まわりを拭いたりしないように……

家事を分担するご家族との情報共有も徹底しましょう。



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