感染管理の専門家の
知識とノウハウをご家庭に。
2019年10月4日(金)
秋の行楽シーズン。
キャンプや紅葉狩りなど、野山に出かける方も多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、草むらに潜むマダニの存在。
2012年に国内で初めてマダニが媒介して発症する
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による成人女性の死亡が確認され、
注目されたマダニですが、他にも日本紅斑熱など様々な感染症を媒介することでも知られています。
感染例は少数とはいえ、怖いですよね。
マダニは、シカやイノシシなどの野生動物が出没する環境に多いと言われますが、
民家の裏山や畑、あぜ道などの身近な環境にも生息しています。
マダニの多くは、人や動物に取り付くと、皮膚に口器を突きさし、血を吸います。
その時に感染させてしまうんですね。
噛まれたことを気づかないことも
多いと言われているので、可能性があるかもしれないと思ったら
医療機関の診断を受けることをおすすめします。
マダニから身を守るためには、まずは肌の露出を少なくすること。
基本は、長袖、長ズボン。靴下も忘れずに。
あわせて使いたいのが忌避剤です。
2013年から新たに認可されたマダニに対する忌避剤(虫除け剤)。
現在は、ディート、イカリジンという2種類の有効成分の忌避剤が市販されています。
また、皮膚だけではなく、衣類や荷物にも付着している場合があるので、
家の中に持ち込まないように気をつけましょう。
マダニは人間だけでなく、ペットに付着することもあるため、
一緒にお出かけする時には、ペットのケアにも気を配りたいところです。
参考:NIID 国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」