ジョキンズ

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2019年8月16日(金)

「とりあえず漂白」で、安心していませんか?

こってりソースで汚れてしまった台所用ふきん。嘔吐物がついた子どもの衣類。
これはマズい!と焦るレベルの汚れ。漂白剤をつかってなんとかしている方、少なくないのではないでしょうか。
そんな方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、漂白剤につける前に、汚れをきちんと落とすということです。
というのは、家庭用漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムには、タンパク質が付着したままでは、効果が薄れてしまうという性質があるのです。

漂白剤が効きにくい、タンパク質に要注意。

タンパク質汚れは、案外多い。お肉や大豆などの食品に限りません。
皮脂、血液、母乳なども立派なタンパク質。タンパク質はアルカリ性によって分解されるため、弱アルカリ性の粉末洗剤や、石鹸、重曹が効果的。 また、洗濯・漂白後はできるだけ素早く乾燥させることがも大事です。
おすすめは天日干し。日光に含まれる紫外線による除菌効果がも期待できます。
汚れの正体を理解して、汚れの特性にあわせた処置をおこなうこと。
いざという時のために、正しい方法を覚えておきたいですね。