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医療従事者インタビュー
教えて、黒須さん!
感染管理の専門資格である感染管理認定看護師であり、感染制御学の博士。 海外での活動経験もある黒須人一見さんのインタビュー第二弾。 第6回目のテーマは、ベトナム初心者の食べ物事情について。 感染管理の知識が役立ったこともあるとかないとか… 食べ物に関する日常について、語っていただきました。
黒須一見
Hitomi Kurosu
2020年8月21日(金)
日本だとどんなものを買って食べても安心ですよね。でも、ベトナムではそうじゃなかったりするんです。ベットボトルの水は問題ないんですけど、何を食べるにしても飲むにしても気をつけなきゃいけないことがいっぱいです。
たとえば、外国人からすると、賞味期限の日付がどこに書いてあるのか、この数字をどう見ればいいのかもわからない。「日、月、年の順番なんだね」と覚えるわけですが、最初は知らなかったので戸惑いました。
渡航してすぐの頃は、安全な食べ物をどうやって手に入れるのかということに毎日頭を悩ませていましたが、職場のアシスタントにきいて丁寧に教えてもらいました。市場で買うと安いけど、農薬をたくさん使っていたりするから注意が必要だよとか、初心者には何もわからないので!
「黒須さん牛乳のんでるの?」と職場では驚かれますが、毎日飲んでいます。「あれ、この牛乳賞味期限が長い?防腐剤が入っているのかな…」なんて思いながら購入したり、別の種類のオシャレな瓶入りのものを買ったら、3日でドロっとしたテクスチャーになってしまったり…砂糖入りの牛乳が売られていることも衝撃でした。
ブラックコーヒーを注文したらずいぶん甘いことにも驚きました。
こちらでは、ブラックコーヒーとは砂糖入りのものなんですね。ミルクコーヒーは砂糖とミルク。コンデンスミルクが入っています。ブラックコーヒーの砂糖抜きオーダーしたら「ほんとうに入れなくていいの?」と念入りに確認されます。みんな甘いコーヒーが好きなんですね。
マヨネーズも「ジャパニーズスタイル」って書いてないと、ふつうのマヨネーズではないので注意が必要です(甘い味付け)。
卵は割る前に殻をよく洗って加熱して食べています。そういうところは感染管理の知識が生きているかもしれませんね。現地で暮らしている日本人の駐在員の奥様方に教えていただいて学ぶことも多いです。
職場のアシスタントたちは、よくお弁当を作って持ってきて食べていますよ。お弁当文化があるところは日本とおなじですね。
アシスタントの一人がものすごく健康志向で毎日玄米食べているんです。私も気になって聞いてみたら、私の分も持ってきてくれました。
食べてみると美味しい!
今、玄米食にハマってよく食べています。そのままだとちょっと硬いので、餅米いれると、やわらかく食べやすくなるんですよ。五穀米みたいな色になってもちもち。
よくかまないといけないけど美味しく食べています。
ベトナムではタケノコもよく食べるんですね。
味付けしたり、スープにしたり、煮てみたり。
先日 「え、黒須さんってタケノコ食べるんだ!もう立派なベトナム人だね」 と言われました。
「日本でも食べるんだよ」 と説明しましたが、同じものを食べて同じように美味しいと思えることを嬉しいと思ってくれるスタッフたちに、ベトナムの朗らかな国民性を感じてほっこりしました。
(Vol.07へつづく)