感染管理の専門家の
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スペシャルインタビュー
コロナ時代のイベントのあり方とは?
2020年イベント開催レポート
JOKIN’Sを運営する株式会社モレーンコーポレーションは
感染管理の専門企業です。
2020年11月に、はじめてフリーマーケットの感染対策をサポート。
タナフクモリの店長である株式会社Reの須賀田さんに話をお伺いしました。
須賀田健
Sukada Ken
2021年1月7日(木)
イベント当日の11月3日は文化の日。お天気はどんより曇り空。でも、当日たくさんの方が来てくださいました。新型コロナの流行以降、近所の小さなお祭りも、大規模なフェスも全部中止になっていたじゃないですか。みんなどこかで人とつながりたいという気持ちがあるのに我慢していたと思うんです。急な告知だったにも関わらず、大勢の方が集まってくださったということは、みんな待っていてくれたんだなぁと。
だからこそ、感染対策は万全に。当日の朝は、そんな責任感を感じた瞬間でもありました。
もともと駅のあった場所なので、高架下に細長く伸びている建物なんですね。いろんな方に自由に出入りできるようにと設計しているので、出入り口がたくさんあるんです。でも、専門家の指導では、不特定多数の出入口は、管理が難しくなるのでリスクが高まると。できるだけ少ない方がいいとアドバイスをいただきました。
出入り口は2箇所だけに限定して、入り口にはアルコール手指消毒剤が自動噴射される機器と自動で検温してくれる機器を設置していただきました。ただ置いてあるだけだと味気ないし、ちょっと怖く見えてしまうので、機器提供いただいたモレーンコーポレーションのデザイナーさんがかわいくデザインしてくれました。フリーマーケットなのでこうした雰囲 気づくりも大事だったと思います。
場内に大型のファンのようなものを設置していただきました。HEPAというフィルターなのですが、これを通した空気が場内に送り込まれる仕組みです。場内の空気をまわして、きれいな空気に変えてくれるとのこと。
面白い形なのでなんだろうと質問してくれる来場者の方もいましたね。
お客様だけでなく、出店者さんたちの感染対策にも気を配りました。いつでもすぐに手が届くところに、医薬品の手指消毒剤と、人がよく触るところを拭いていただくためのワイプを設置出店者の方からも好評でした。
換気ができているかどうかを 確認 する指 標の代 表的 なものが二酸 化炭素 なんだそうです。また温度や湿度 の調整も大事なんだとお伺いしました。一定の二酸化炭素濃度になったら入場制限を設けるとルールも決めてもらったので、安心して過ごすことができました。
会場の入り口付近にはDJブースを設置。DJの方々は目を守るオリガードと呼ばれるものを装着していただきました。DJからは「目が守られるだけでなく、軽くてずれないし、装着しやすい」とのコメントもいただきました。
事前の準備から当日のオペレーションまで感染管理の専門家の方に来ていただき、いろいろとサポートしていただきました。
手洗いやマスクといった基本的なことが大事だというのは頭にありましたが、各自の努力と心がけだけでなく、二酸化炭素濃度を計測したり、空気をフィルターに通したりと、様々な技術を提供していただいたおかげで、 安心して過ごすことができたと思います。
《後編》「イベント後、どんな変化が生まれましたか?」に続く