感染管理の専門家の
知識とノウハウをご家庭に。
2020年6月12日(金)
JOKIN’S presents スペシャルインタビューにも登場いただきました、
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーで、2度のオリンピックで日本選手団公式トレーナーとして帯同された
前回、前々回、と姿勢を正しくするエクササイズを行ってきましたが、今週はクールダウンの方法として「テレワーク中にできるリラックス呼吸法」をご紹介いただきます。
①仰向けに寝て両膝を立てます
② おなかと胸に手を置きます。(慣れてくれば横に下しても大丈夫です)
③ 吸った時、おなかと胸が同じくらい膨らむように手で高さを感じます。
※鼻から吸って鼻からもしくは口から吐きます。
※お腹だけ膨らむ、胸だけ膨らむ、はNGです。
※実際はおなかも胸も前だけでなく360度風船のように膨らむ意識で行えればベストです。
④ 吐く時も同じくおなかと胸が同じように沈むよう手で感じてみます
⑤ おなかと胸が一緒に膨らみ、一緒に沈むよう意識ができたら、
5秒で吸って10秒で吐き、3秒止める、というリズムで5~10分間続けてみましょう。
⑥逆側もふくめ2~3セットから行ってみましょう。
※慣れてくると「吸う」と「吐く」の時間を 1:2 → 1:3 → 1:4 と伸ばしていきましょう
※鼻は細菌やごみを取り除くフィルター機能があります。
マスクをしていると口呼吸が増えるというデータもあります。
感染予防としてマスク着用時も鼻呼吸を心がけたいですね。
① 10回風船をふくらませます。
②カラダの無駄な力が抜け、気分もリラックスできます。
【
ヒトは緊張状態やストレスが続くと無意識に呼吸が浅くなることがわかっています。
酷くなるとその状態を解消するためカラダは無意識に息を吐こうとする場合もあります。これがため息です。ついついため息を吐いてしまう時は呼吸が浅くなっているのでカラダはそれを解消しようとしているのです。カラダは自ら良くしようという働きが備わっています。本当によくできていますね。
自分をとりまく環境や状況は中々変えられないかもしれません。しかし、それに反応して「浅い呼吸」になっているカラダは改善する方法があります。
そのコツは吐く為に使う筋肉にしっかり刺激を入れることです。
これは風船を使うととても有効です。
片手でお腹が固くなるのを感じながら行えば呼吸の主役である横隔膜に刺激を入れることもできます。緊張状態でカラダが固まっている時、フラストレーションがたまりモヤモヤしている時、だまされたと思って10回風船をふくらませてみてください。終わるとカラダの無駄な力が抜け、気分もリラックスできるのがわかるとおもいます。これで楽になるなら安いものです。ぜひ試してみて下さい。
※ちなみに風船が膨らまない、という方は吐く力が弱っている可能性があります。その場合は風船をあらかじめ伸ばし柔らかくして行うか、ストローを吹くという方法で代用してみてください。
この呼吸方法はクールダウンとしてもお使いいただけます。
前回の「オンライン授業前にできる体操」と
「ステイホーム中、免疫向上に繋がる4つのエクササイズ」も加えた、自律神経を整え、よりカラダを良い状態にするエクササイズメニューをご紹介します。
詳しくは、こちらの記事
是非お試しください!
全3回のエクササイズ、いかがだったでしょうか?
「新しい生活様式」の浸透に伴い、私の生活も大きな変換期に来ているかもしれません。
何かが変わるタイミングで、思わぬストレスがかかり、体調を崩したという経験をお持ちの方も、少なくないのではないでしょうか?
日々の手指衛生、マスクの着用、3密の回避で、病気から身を守れても、ストレスで体調を崩すこともきっとあるはず。
ウイルスにはもちろん、ストレスにも負けないカラダとココロにしていくためにも、部谷さんのエクササイズをぜひご活用ください!。
部谷 祐紀 Yuuki Hidani
1979年生まれ、広島県出身。