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2021年3月11日(木)
今年の花粉症はツライと嘆く人がちらほら。
花粉の飛散状況は例年とおなじくらいだと発表されていますが、前年の飛散量が例年より少なかったため、
今年は余計にツライと感じている人が多いと言われているようです。
ちなみに、スギ花粉症の有症率は全世代平均で38.8%(2019年)と、1998年の16.2%から大幅に増加しています。
特に10代の増加が著しく、49.5%の有症率。花粉症は国民全体の悩みとも言える状況になりつつあります。
花粉症のくしゃみで、新型コロナの感染リスクが高まるのではないかと気になっている人もいるのではないでしょうか。
くしゃみによる飛沫・エアロゾル化は、マスクの着用で抑制が可能とされています。しかし、飲食など長時間接触した場合は、マスク着用の場合でもくしゃみの回数が増えると、感染の危険性が高まります。
鼻をかむ時、目のかゆい時など、手で顔を触ることも増えますので、清潔ではない手で鼻や眼の粘膜に触れないように気をつけましょう。
(フィット性で効果が変わるので、できるだけ顔にフィットするタイプを選びましょう)
(スギ花粉も新型コロナウイルスも大きさこそ違えども、どちらも微粒子で、乾燥により拡散しやすくなる点は共通しています)
換気については、ちょっと注意が必要です。
なぜなら新型コロナは、換気推奨されていますが、
花粉症の場合は換気をすると、花粉が部屋に侵入し、症状が悪化することがあるからです。
医療機関などではHEPAフィルターという専用のフィルターを介して室内の循環換気、スギ花粉の侵入を予防する花粉防御フィルターを通した換気をおこなったりしています。
ご家庭の場合は、換気の際は、マスク・花粉症対策の眼鏡を使ってみたり、家庭用空気清浄機でもHEPAフィルターを採用しているモデルも増えているので、使ってみるのも良いでしょう。
花粉症の人も、新型コロナウイルス感染症の重症化のリスクは花粉症でない人とおなじです。
ただし、くしゃみをしたり、涙を拭うなどする時に、感染リスクが高まってしまいます。
その点にはしっかり注意しましょう。
これをきっかけにお医者さんに見てもらうなど、自分にあった花粉症対策を考えてみるのもおすすめです。
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<参考文献>
花粉症患者の中に紛れ込む新型コロナウイルス感染症のリスク ― “あやしい” と感じたときには積極的な検査を ―
https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_kafunsho_210218.pdf