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2020年10月23日(金)
国立感染症研究所より、2019〜2020年のインフルエンザの流行状況が発表されました。
全国の感染者数は730万人。前年同期間の約6割、過去12年間でもっとも少ない数となりました。
2020年1月からの新型コロナウイルスの流行による、手洗い・マスク着用による公衆衛生の意識向上が影響したのではと言われていますが、
否定的な意見もあるとのことで、明確な理由はわかっていません。
マスク着用に、アルコール手指衛生剤。お店などの施設に入る際のマナーも定着してきた今日この頃ですが、
子どもに関しては、マスクなし・手指衛生剤なしの姿もちらほら。日常の公衆衛生は高まっていますが、
子どもに関しては、そこまで徹底しなくて良いのでは? と考えている人も少なくないのかもしれません。
「新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するのは高齢者と基礎疾患を持っている方で、子どもは軽症なことが多い」という情報や、
「子どもはマスクが嫌い」という現実から、ゆるめの対策だったお子様に、ぜひお伝えしたいのが「インフルエンザは、子どもも重症化しやすいので注意しましょう!」ということです。
近年小児科で問題になっている、インフルエンザ脳症をご存知でしょうか。
インフルエンザの合併症であり、後遺症が残ることもある危険な病気です。
年間の発症数は250人程度とけっして多くはありませんが、インフルエンザにかかった場合のリスクとして知っておいてほしいと思います。
インフルエンザ発病後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や、亡くなる方もいます。
特に基礎疾患のある小児や高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられ、インフルエンザで最も重い合併症のインフルエンザ脳症では、死亡率は約30%で、後遺症も約25%の子どもに見られる重篤な疾患です。
インフルエンザも新型コロナウイルスも、対策の基本は手指衛生。 帰宅時、食事の前、遊具や砂場で遊んだ後、忘れずに手洗いを。インフルエンザに関しては、ワクチンの接種も有効な対策です。 かからないようにすることが大事ですが、かかった時の重症化を防いでくれるのも、インフルエンザワクチン。 この時期、小児科も混雑が予想されますので、病院にいく際にも、手洗いマスクなどの感染対策もおこなった上で出かけましょう。
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2020年も残すところあと2ヶ月半。
子どもたちにとって、楽しいイベントが制限されてがっかりしたことも多い1年だったかと思います。
だからこそ、この秋冬はしっかり感染対策することで、思い出づくりのラストスパートを。
だんだん寒くなりますが、心はホットな季節になりますようにと応援しています。
家族で楽しめるインフル特集
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