感染管理の専門家の
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2019年2月21日(木)
外出先でのトイレ。
便座を除菌剤で拭いたり、便座シートを敷いたりする人もいるのではないでしょうか。
実は感染予防の観点からみると、便座の除菌はそれほど重要ではありません。(衛生的であることはもちろん大事なのですが!)
そもそもの話、菌やウイルスは口などの粘膜から感染します。皮膚からは感染しません。(皮膚はすごいバリア機能をもっているんです)
汚い手でデリケートゾーンを拭いてしまうことや汚い手で鼻や目を触ったり、ごはんを食べてしまうことのほうが問題なのです。
感染予防的にもうひとつ気をつけてほしいことが、ウォシュレット。
ウォシュレットそのものがダメなわけではありません。
“不特定多数の人が使う”ウォシュレットには気をつけてください、ということです。
水が直接デリケートゾーンに噴射する仕組みであるため、いくらノズル洗浄機能があったとしても、ウィルスは残存する可能性があるので感染のリスクは高まります。
また、例え自分はウォシュレットを使わなくても、前に使った人の水圧によっては、ウィルスが周囲に飛散しているので、注意が必要です。
ウォシュレットの操作ボタンやトイレットパーパーホルダーに飛び散っている可能性があるので、使用後は必ず手をよく洗いましょう。